2011/04/14

現地の真実 3・11福島



先日にもBlogに書いた救命医の先生からの現地の話。


あれから、先生は3月末には福島に行っていたそうです。
南相馬市から福島市へ入り、病院へ向かったそう。

病院なのにまだ断水状態で、
グローブを付け替え付け替え凌ぐが、
今度はグローブが不足する。
福島は特に薬もまだ足らず、物資もない。
現地の医師は1ヶ月風呂にも入れない最悪の衛生状態。

福島は中々遺体が発見された報道は無かったが、
実際は言葉が悪いけど、
ゴロゴロ転がっている状態だった、と。
女川町同様、異臭が漂っていたそう。

そんな現地にたった10分訪れた菅さんは
「臭い。おろしたての靴が汚れる。」と言ったそう。

どうかしてる。


宮城や岩手の避難所での凍死者数は300人弱になった。
この数字は政府がひた隠しにしているそうで、
実際、私が観た限りのニュースでもこの数字は目にしていない。
これは、折角逃れた避難所で亡くなる人数でない。

政府や東電に発表されない、原発、現地の事実。

自衛隊と共に動いていた先生が目にしたのは、
自衛隊が所有する本格的なガイガーカウンターの振り切った針。
“振り切ってる”とは何を意味するか…
既に防護服無しでは入ってはいけないとゆう数値。
そんな場所に先生は何の備えもなく派遣された。

「仕事をしてるんだけど、体調悪くてね、
気分悪いし、目眩するしでね。
まぁ、僕はもう年だから、
被爆してたとしてもいいんだけどね。」

私は、涙が出そうになって噛み締めた。


先生は「政府が被爆地の野菜を食べないのは
非国民だとか言ってるけど、食べるべきじゃないよ。
あれは東電や政府が買い取るべきであって、
消費者が受けるもんじゃない。
すぐには影響が出ないのが怖いんじゃないか。」
と、言っていた。

先生は明日からまた福島へ行く。

そんな中、今週、ついに原発がレベル7に引き上げられた。
先生は「ふざけんなっ!今更!」と思った、と。

今日、与野党が菅さんに退任要求を突き付けた。
だが、それは今なのか?それが今すべき大事な会議か?
今、菅さんが辞任したところで、
与野党から代わりの人材が登場するとは思えない。
仮に、代わりが見付かったとして、その人に何が出来るか?
今、日本に必要なのは、素早い判断と、
形式に囚われない柔軟な発想と行動だ。

それこそ、総理大臣とか党とか関係なく、正しく動ける力。


現地の方に少しでも多くの物資が手にわたる様に。
ちゃんと手に。




Yuuki

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