2011/12/09

人生、ここにあり!



原題 “Si Puo Fare.”「やればできる」



1978年バザーリア法の制定によって、次々に精神病院が閉鎖されたイタリア。
病院に閉じ込められ、それまで、人として扱われてこなかった患者たちが、
一般社会で生活できるようになって、地域に戻っていくようになった。
そんな時代の実話に基づき、1983年のミラノを舞台にした映画。



解っているつもりでも、つい忘れてしまう。
何かするにも話すにも何の支障もない自分。
何か巧くいかないコトがあった時に、
やりたかったはずなのにそれだけで諦めてしまったりする。
ヒトとぶつかるのも嫌だから気付けば蛇行運転していたりもする。

そんな中で、この映画に登場する様に何か欠けたヒトと接する場面に出くわした時、
自分は普通で居られるだけで恵まれていると急に感じてしまう。
そんなつもりは無くても、何ていうか、同情してしまう自分はきっと居る。
でも、もしかしたら欠けている分、
彼らはどこか、私の何倍も勝っているのかもしれない。


世の中誰かしら心に闇を抱えていて、
その闇にのまれるか共存出来るかは個々次第で、
人生において『生きている』のではなく、
『生きていく』ってのは、本当に大変だと思う。



私は有り難いコトに、不自由ない身体があって、
少しばかり心が折れ易い時は、
代わりに添え木してくれるヒト達が居る。

毎日、私なりに『私の精一杯』で歩きたい。



そんなコトを久々に考える映画でした。
本当に心に訴えかける素晴らしい映画。




Yuuki

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